診察記録_2月15日_晴れ

どうやら患者は探し物を見つけたらしい。

それは小さなダガーナイフだ。

鋭くて、研ぎ澄まされた危険な物だと判断し、

安全のため患者から没収した。

患者はいつも小さな声で何かを囁いていた、

聞き取ろうとしてみたが、

どうやらそれは私の知らない言語らしい。

フングルイ…。

ぼやぼや印象のある言葉だが、その意味を私は理解できなかった。

それとも忘れてしまったのだろうか？

嗚呼、彼女に一体何が起きたのだろうか。